2022年大晦日、絵本「あらしのよるに」の作者である、きむらゆういちさんにお会いしました。
大晦日のお忙しい中でしたので、じっくりお話しは出来ませんでしたが、「あらしのよるに」が懐かしく、祐天寺駅に程近い王様書房で完全版 あらしのよるに」を購入し、読み返してみることにしました。
オオカミのエサであるヤギのメイと、ヤギが大好物のオオカミのガブの友情物語です。
通常なら決して友情を結ぶことはない2頭。
心の葛藤や仲間たちからの圧力、心無い噂話に翻弄されながらも、2頭は友情を手放さないという選択をします。
たった一人でもいい、心を許せる人がいる、寄り添って励ましてくれる人がいる。
そしてその人は、もしかしたら年齢も性別も育った環境も、全く違う人かもしれない。
けれども、今こそその絆が求められているのだと、改めて感じました。
絵本だからこそ広がるその余白に、想像力を駆り立てられ、主人公たちの心に触れられる気がしました。
「あらしのよるに」。名作です。
子どもはもちろん、大人にも読んでいただきたい1冊です。
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